知らないと恥をかく葬儀知識
喪主と施主の違いは?
葬儀のマナー本を開くと、喪主は遺族の代表として式を執り行う人、施主はお布施をする主という意味でお金を負担する人と書いてあります。ですから、長男が式を仕切りお母様がお金を出す場合、長男が喪主お母様が施主となります。
でも、札幌ではこういうパターンはみかけません。
配偶者が喪主、長男長女(長女のご主人という事もあります)が施主という事が多いです。
家族葬が主流となり、施主を立てない場合がほとんどです。
喪主様は
①個人の配偶者
②長男
③次男以降の直系の男子
④長女
⑤次女以降の直系の女子となっています。男尊女子まではいかなくても男性を重んじる傾向にありますね。
目くじらを立てずにしきたりに従いましょう。焼香順も直系男子優先、嫁いだ娘は長女であっても後ろの順番になります。(最近は焼香順位の読み上げもほとんどありませんが)
さて、喪主の仕事としては、依頼する葬儀社の決定から寺院への連絡、葬儀の色々な取り決め、会葬者への挨拶、寺院へのお礼等多岐に渡ります。
葬儀を執り行う様々な負担が喪主様にかかるので、喪主様がご高齢の場合長男が施主という形で相互を補佐する場合が多いですね。
札幌の葬儀では、喪主と施主には明確な決まりは無いと言ってよいと思います。また、喪主は一人ですが施主は何人か立てることができます。
弔電やお供物等は、施主が友人知人でも、喪主宛に出します。
喪主の代わりに施主が挨拶を述べることも多いと思いますが、「代読」という言い方は、会葬者に失礼なので遺族の代表として務めましょう。
お葬式と結婚式が重なったら?
お葬式と結婚式が重なったら、どっちを優先したらいいの?と聞かれることがあります。どちらかを選ばなければならないときは、弔問の方を優先します。時間のやりくりが出来るのでしたら両方に出席しても構いません。結婚式などの慶事が一両日に迫っている時には、喪家への思いやりとして弔問を遠慮するのが礼儀です。その場合は、理由を説明する必要はありませんので心のこもった弔電を打ちましょう。
数珠について
数珠は仏事に欠かせない法具の一つで念珠とも言います。
数珠の数は百八個が正式で人間の煩悩の数をあらわし、仏様に合掌礼拝しながら百八個の穢れた心を払うためのものです。
また、数珠の輪に手を通す行為は仏の世界(黄泉の世界)と自分自身を繋ぐという意味があり、数珠を持ち合掌することによって仏に生かされている命・人生であると気づくことが出来るとされています。
普通二重にして持つのを「二輪念珠」数を半分にして持つのを「単念珠」といいます。仏事に参列するときはなるべく持参したいものです。
合掌の際には両手の親指と人差し指の間にかけ、両親指で軽く押さえるようにします。
使わないときは左手首にかけておくか左手で数珠の輪を房が下になるようにつかみます。
また、座を立つときは床や畳、椅子の上などに置くことはタブーです。
身に着けないときは数珠袋に入れてハンドバックあるいはポケットに入れましょう。
数珠は社会人の必須アイテムです。出来れば常に持ち歩きましょう。数珠を身に付ければ、平服でも失礼に当たりません。
宗派別のものもありますが、お通夜の時は自分の宗派のもので構いません。ただし、キリスト教信徒の時は用いません。