栗原社長のブログ
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お坊さんの法話
2021-08-19
豪雨災害に被災された皆様には謹んで深くお見舞い申し上げます。
札幌は、申し訳ないくらい過ごしやすい季節となりました。
さて、札幌だけなのかもしれませんが、コロナ禍で会葬者は「随時」という形が主流です。
密を避けるため、18時通夜の場合では会葬者は15時から17時まで随時お越しください。という形です。
「栗原さん、これいいね。喪主にも確実に逢えるし、時間が取られないから…アフターコロナもこの形残して欲しいな」
先日知り合いの方から言われました。忙しい方には通夜や葬儀の行われる夕方や朝は貴重な時間かもしれませんね。
お通夜って故人を偲んで手を合わせる時間ですが、お坊さんの法話(お説教という方もいますね)をゆっくり聞けて、仏教という見えざる世界に想いを馳せる大事な時間だと思います。
たしかに、形は仏教だけではありませんが、喪家の信仰する宗派のお話は為になるお話が多いように思います。
また、お亡くなりになった方の人生の一端を聞いたりスライドで写真を見たりすると、命の大切さ儚さというものを、自分や誰かに置き換えて考えたりしますね。
結婚式に参列するよりも、お葬式に出る事が本当に多くなりましたが、新型コロナが落ち着いたら1時間故人を偲びながら、深く「諸行無常」の世界に心を置いてみませんか?
小さなお葬式で本当に良いのですか?
2021-07-19
シンプル葬・小さなお葬式など、お金をかけず送りましょう。というのが、もはや主流になってきています。
結婚式もレストランウェディングや写真だけという時代。コンパクトが当たり前、時代の流れに乗らないと会社は存続できません。
でも、私は時々思います。私の葬儀は普通にやりましょう。たとえ、長生きして現役引退してても。
誕生・成人・葬式は人生の3大イベント、栗原眞由美という物語の幕引きです。
生き抜いた意味を問いかけ、肯定するのが葬儀です。残された者たちへの愛のメッセージであってほしいと思います。
家族だけで生きてきたわけではありません。
そのくらいのお金は、残しておくのが女の(?)心意気だと思います。
最近、私の周りの、大切な方が次々お亡くなりになります。その度、心が痛く張り裂けそうになります。
たいていは戦前に生まれ、苦労して財産を築いた方です。大切な庶民、仕事を頑張り、家族を愛し立派に人生を生き抜きました。
その、尊さを葬儀は伝える場所なのです。弊社は小さな家族葬パックにもプロの司会を付けています。払う金額は安くはありません。
でも、残された家族に故人の素晴らしさをプロの語りで、きちんと刻みたいと思っているからです。
どのような送られ方をしたいのか?「葬儀はいらない」などと言い残し、ご遺族様を混乱させないよう、葬儀は小さくて良いという宣伝に乗らないよう
熟考してみましょう。
近況報告 青い池
2021-06-30
皆様こんにちは!
この年になると、時が経つのが本当に早いですね。
まるで、坂道を転げるように早いです(笑)明日は7月、もう1年の半分が過ぎて行こうとしています。嬉しいこと悔しいこと、楽しいこと悲しいこと、
様々な事が通り過ぎて行きます。「平常心、平常心」心が揺らがないよう、ゆっくり深呼吸を。
今月はいつにも増して忙しかった…。悪い頭をフル回転させました。
たまに、リフレッシュの旅へ。
今回は、美瑛の青い池に行きました。お天気が良くて、池は本当に澄んで青かった。
以前行ったときに比べると、道は整備されていて[青い池饅頭]やら[青いソフトクリーム]やらが売っている売店も出来ていてびっくりしました。
そして、また頑張ります!
誰かのお役に立てて、働けることに感謝です。
胡蝶蘭を頂きました!
2021-05-12
皆様、ゴールデンウィークも終わりましたね。体調の変化はありませんか?お元気でお過ごしのこととお慶び申し上げます。
「創業50周年とリフォーム完成のお祝い!」と、テラキ・ヨーコ花店の青山陽子社長から大きな蘭の鉢をいただきました。
前日支払日があり、今月テラキさん少なかった…と経理の杉江がつぶやいていた矢先でした(弊社の生花の業者さんは8社あります)
それなのに、素敵な笑顔で届けてくれた陽子社長、感謝です(感涙)
家族葬が主流となった昨今、私たち葬儀社を支えてくれている協力会社さんにも多大な影響を与えています。
生花はもちろん、集合写真、料理も香典返しも減る一方です。転業、廃業する業者さんも出てきています。
私が入社した平成9年には、葬儀業界は2兆円産業ともてはやされていました。(うちは昭和46年創業の葬儀専門業者で、コツコツ地道に地元密着でやっていました。)
そのころから、他業種異業種の参入が相次ぎました。
まず、結婚式が盛大なものから、地味婚と言われるお金をかけない質素なものに変化をしていきました。それにつれ葬儀も地味葬になる傾向がマスコミ主体でやってきました。そして、業界への参入がふくれあがり、葬儀の値段は葬儀業者の手によって下げられていくようになりました。
大手はその資本力で、宣伝をうち、人海戦術で会員を増やし囲いこみに成功しました。
そこで、弊社は「点の仕事から面の仕事へ」を合言葉に、生き方応援倶楽部もそうですが、その周辺のご要望にお応えすべく努力をしております。
大手の争っても負けは確かなので、うちでしか出来ない[心]のサービスを心掛けております。
葬儀の仕事は、とても気を遣う大変な仕事ですが、数の中にはイニシアティブを取れることに優越感を抱く営業さんもいます。以前は弊社にもおりました。
「おれらがいないと葬儀あげれんべ、へいこらする必要ないんだ!」と平気で言う社員は、辞めていただきました。
人生長くなってきたので、昔の事に想いを馳せると止まらなくなります(笑)
過去の延長線上に未来はありません。その先、もっと先を常に見つめていなければ会社を支えることは出来ません。
この立派な胡蝶蘭も嬉しかったですが、これにこめられた[心]が身に沁みました。うちの協力会社さんの為にも頑張らないと、と思います。
胡蝶蘭は上手に手入れをすると10年は咲いてくれるそうです。私もあと10年、胡蝶蘭と共に頑張ります!
読書の感想「縁食論 孤食と共食のあいだ」
2021-04-29
皆様、こんにちは!!
春のおとづれを告げる桜が、今年は例年より早く咲いてくれてます!なんとなくうきうきしますね。今日は素敵な本に出合ったので、ご紹介したいと思います!
ミシマ社 藤原辰史 「縁食論 孤食と共食のあいだ」
こちらは、こども食堂を経営しているお友達が支援者から頂いた本だそうです。おもしろいから読んでみて!と勧められお借りしました。
「縁食」とは、これからの「食」の形として作者が作り出した造語です。この本は「縁食」を農業史・食の思想家でもある作者が説明をしていく内容です。
それは、過去から未来、地中から宇宙、アテネやインドアウシュヴィッツまで本当に多岐に渡り、大変興味深く考えさせられるものでした。
縁食の縁は縁側の縁、そこには共食にはない自由さがあります。居心地の良さ、しなやかでゆるやかな場所づくり。
今、世界人口の9人に1人が飢餓で苦しんでいます。この豊かな日本でさえ子供の貧困は、7人に1人だそうです。世界ランキングは9位。
なかなか改善されず、ボランティア活動によるこども食堂は、年々増えているそうです。
孤食の問題に作者は、責任をすべて政治家に押し付けるのも見当違いだと言っています。私たちはそもそも主権者であり、そのような政治家を放任している責任がある。
これは、現代社会が抱えるすべての問題に言える事だなぁと思いました。
話は少し逸れますが、政府は二階幹事長を本部長に「こども庁」を創設すると発表しましたね。福祉と教育の融合を合言葉に虐待や貧困問題を、子ども会議で子供自身が議論するそうです。これによって不足が指摘されている子供窓口を現在の10倍、また予算も10倍にするそうです。とても期待が持てますが、今の子供に必要な、教育の無償化や待機児童問題等も、もっと考えて貰いたいところです。
ともあれ、食の問題は私たちと密接な関係があり食を考えることが、人生や地域、社会や政治を考えることだとこの本を読んで実感致しました。
以前沢村貞子さんの対談を読んだときに、彼女は自宅にくる誰彼となくご飯をごちそうしていたそうです。「おかずは大したものはないのよ、美味しいごはんとおみおつけに漬物とかね」みたいな話のように記憶しているが、そのご飯はとても美味しかったに違いない。これも「縁食」なのかな、と思います。
これからも子ども食堂や、炊き出し、町の食堂、居酒屋、縁側…の生み出す縁食に注目して、そういう居場所作りが出来たら良いな~と思いました。